「マスダンパーって何さ」。文系のレース好き数人に相次いで聞かれた。今シーズン、F1の勝敗を左右する部品だ。8月27日に終わったトルコグランプリで正式に禁止されたので、この場を借りて説明いたしましょう。 今シーズン初め、ルノーは開幕3連勝と圧倒的に速かった。ところが、途中からフェラーリが追撃、というよりルノーが“失速”して急接近した。ここ2戦はフェラーリがどたばたしていることもあって、ルノーはこのまま逃げ切れるかもしれないのだが、混沌としてきたことは確かだ。 序盤、ルノーはマスダンパーを生かした設計をして快走した。主催者のFIA(国際自動車連盟)は「可動する空力付加物」だとして“別件逮捕”に動く。あれこれもめた末、トルコグランプリで禁止が確定した。 ルノーが失速したのは、そのごたごたが始まった頃。ルノーは自主規制してマスダンパーをやめたようだから、マスダンパー問題とルノー失速の因果関係が噂さ
![F1ってハイテクなんだかローテクなんだか:日経ビジネスオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/05f492a9ba706b05ca8fd61b1840b099fb59fdc9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkeibp.co.jp%2Fimages%2Fn%2Fnbo%2F2011%2Fcommon%2Fnbologo_ogimage.png)