台湾積体電路製造(TSMC)が熊本県・菊陽町付近で検討する第2工場計画の詳細が明らかになった。2024年4月に着工し、26年末までの生産開始を目指す。主に回路線幅12ナノメートル(ナノは10億分の1)の半導体を手がける。米中対立がますます深刻化し、半導体受託製造(ファウンドリー)世界最大手にとって日本や米国の重要性が高まっている。第2工場の詳細が判明したことで、地元などでは早くも第3工場への期待が膨らみそうだ。 第2工場の規模はTSMCが現在ソニーグループ、デンソーと合弁で菊陽町に建設中の第1工場と同程度になる。25年秋ごろに建屋が完成し、その後に製造装置などを順次搬入する見込み。 第1工場は建屋が23年内に完成し、24年末までの生産開始を予定。12ナノ―16ナノメートル、22ナノ―28ナノメートルプロセスを採用する。設備投資額は約86億ドル(発表当時の為替レートで約1兆円)で、そのうち日