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ブックマーク / sorae.info (7)

  • X線放射で輝く共生星「みずがめ座R星」の砂時計星雲

    【▲X線放射で輝く共生星「みずがめ座R星」の砂時計星雲(Credit: Toalá et al.)】宇宙にはさまざまな連星系が存在しています。 その一つに「共生星」と呼ばれる特異な天体があります。これは低温で巨大な赤色巨星と高温でコンパクトな白色矮星からなる近接連星系です。「近接」とは、2つの恒星がお互いに影響を及ぼすくらいに接近しているという意味です。 その共生星の代表格とも言えるのが「みずがめ座R星」。距離は1255光年(※)と宇宙的な尺度では比較的近くに存在し、天体を取り囲む砂時計のような形をした星雲のフィラメント構造が興味深いことから、盛んに研究が行われています。画像の青い部分が0.3-0.7キロ電子ボルトのX線放射、緑と赤の部分が可視光による放射を表しています。 【▲左:XMM-Newton衛星によるX線観測(青)と光学観測(赤と緑)を重ね合わせた画像。右:チャンドラX線観測衛星

    X線放射で輝く共生星「みずがめ座R星」の砂時計星雲
  • 火星のクレーター斜面に降りた二酸化炭素の霜。NASA火星探査機が撮影

    【▲ 火星の南半球、エリダニア平原にあるクレーターの斜面(Credit: NASA/JPL-Caltech/University of Arizona)】こちらは火星の南半球、エリダニア平原(Eridania Planitia)にあるクレーターの南に面した斜面を捉えた画像です。クレーターの縁より少し下ったところからは、クレーターの底(画像下側の範囲外)に向かって何ものガリー(溝状の地形)が発達しているのがわかります。 火星では毎年冬の季節になると、高緯度の極域から中緯度の地域にかけて、表面に二酸化炭素の霜(ドライアイス)の層が形成されます。画像を公開したアリゾナ大学の月惑星研究所(LPL)によると、大抵の場合、霜が維持されるのは緯度50度よりも極域に近い高緯度の地域とされています。 ただ、緯度50度より赤道に近い低緯度の地域でも、日当たりが良くないクレーター内部の斜面などではドライアイス

    火星のクレーター斜面に降りた二酸化炭素の霜。NASA火星探査機が撮影
  • 中国がSARを搭載した「陸地探査一号01組A星」の打ち上げに成功、同国最大のSAR衛星

    中国は現地時間1月26日、地球観測衛星「陸地探査一号01組A星」(L-SAR 01組A星)の打ち上げに成功しました。同衛星は「長征4C」ロケットに搭載され、所定の軌道へ投入されたということです。このミッションは長征ロケット407回目の打ち上げであり、中国にとって今年2回目のミッションとなりました。 【▲ 地球観測衛星「陸地探査一号01組A星」を搭載して酒泉衛星発射センターから打ち上げられた「長征4C」ロケット(Credit: CASC)】中国航天科技集団有限公司(CASC)によると、陸地探査一号01組A星を搭載した長征4Cロケットは現地時間1月26日7時44分に、中国北西部にある酒泉衛星発射センターから打ち上げられました。 CASCの傘下企業である上海航天技術研究院(SAST)が開発したとされる陸地探査一号には合成開口レーダー(SAR)が搭載されており、「地質学的な環境や地滑り、地震などを

    中国がSARを搭載した「陸地探査一号01組A星」の打ち上げに成功、同国最大のSAR衛星
  • ispace「ミッション1」の月着陸船は2022年末打ち上げ予定、組立作業は大詰めを迎える

    【▲ 株式会社ispaceが開発中の月着陸船(ランダー)の想像図(Credit: ispaceウェブサイト)】株式会社ispaceは日時間1月25日、民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」の進捗状況を発表しました。 同社によると、日の民間企業が主導する初の月着陸ミッションとなるHAKUTO-Rの「ミッション1」は、2022年末頃の打ち上げが予定されています。ミッション1で使用される月着陸船(ランダー)の実機(フライトモデル)は、ispaceのスタッフが2021年6月から常駐するドイツのランポルツハウゼンにあるアリアングループの施設にて組み立て作業が進められています。 【▲ ミッション1で使用される月着陸船(ランダー)の組み立て作業の様子(Credit: ispace)】着陸船の組立・統合作業は2022年2月に最終段階を迎える見込みで、断熱材・ソーラーパネル・展開機構といった部品の取

    ispace「ミッション1」の月着陸船は2022年末打ち上げ予定、組立作業は大詰めを迎える
  • ダークマターのない銀河を発見? 銀河形成モデルは新たな展開へと向かうのか

    【▲超拡散矮小銀河「AGC114905」。銀河の恒星の発光は青で示してあり、緑の雲は中性の水素ガスです。最新鋭の望遠鏡を用いて40時間に及ぶ詳細な観測を行いましたが、この銀河にはダークマターが含まれていないように見える(Credit: Javier Román & Pavel Mancera Piña)】幽霊のような物質「ダークマター」(暗黒物質)と銀河は切っても切れない関係にあります。それはダークマターが銀河の形成に重要な役割を果たしていると考えられているからです。 オランダの研究者を中心とする国際的な天文学者チームは、最新鋭の望遠鏡を用いて40時間に及ぶ詳細な観測を行ったにもかかわらず、銀河「AGC114905」にダークマターの痕跡を発見することができませんでした。この観測結果はダークマターのない銀河の存在を強く証拠付けるものです。 問題の銀河、AGC114905は約2億5000万光年

    ダークマターのない銀河を発見? 銀河形成モデルは新たな展開へと向かうのか
  • 新型宇宙望遠鏡「ジェイムズ・ウェッブ」ついにロケットへ搭載される

    【▲「アリアン5」ロケットの上段と結合される宇宙望遠鏡「ジェイムズ・ウェッブ」(Credit: ESA-M.Pedoussaut)】こちらはクールー(フランス領ギアナ)のギアナ宇宙センターで進められている宇宙望遠鏡「ジェイムズ・ウェッブ」の打ち上げ準備作業の様子です。透明のカーテンに囲まれた空間、その天井の開口部から姿を現しているのがウェッブ宇宙望遠鏡の体で、その下には欧州の「アリアン5」ロケットの上段(第2段)の頂部が見えています。 アメリカ航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)は、現地時間12月11日にウェッブ宇宙望遠鏡とアリアン5の結合作業が完了したことを12月14日付で明らかにしました。 【▲宇宙望遠鏡「ジェイムズ・ウェッブ」を描いた想像図(Credit: Adriana Manrique Gutierrez, NASA Animator)】NASAとESA、それにカナダ

    新型宇宙望遠鏡「ジェイムズ・ウェッブ」ついにロケットへ搭載される
  • 中国で開催の商用航空宇宙フォーラム 発表された野心的な宇宙開発計画とは

    航空宇宙事業をテーマにしたフォーラム「第7回中国商用航空宇宙フォーラム(CCAF: China Commercial Aerospace Forum)」が、中国・武漢で11月24日から26日にかけて開催されました。同フォーラムでは中国の国営企業や国内外の民間企業から、衛星コンステレーション計画やロケットの打ち上げ、宇宙旅行についてなどの計画が発表されました。 ■中国民間初の液体燃料ロケットが2022年に登場商用航空宇宙の領域における中国初のフォーラムであるCCAFは、2015年から隔年で開催されています。武漢で開催された今回の第7回大会ではオンラインでのプレゼンテーションも多数含まれており、宇宙開発ベンチャー企業などが近い将来行う計画を発表しています。 中国航天科工集団公司(CASIC: China Aerospace Science and Industry Corp.)は、IoT用のナ

    中国で開催の商用航空宇宙フォーラム 発表された野心的な宇宙開発計画とは
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