【▲X線放射で輝く共生星「みずがめ座R星」の砂時計星雲(Credit: Toalá et al.)】宇宙にはさまざまな連星系が存在しています。 その一つに「共生星」と呼ばれる特異な天体があります。これは低温で巨大な赤色巨星と高温でコンパクトな白色矮星からなる近接連星系です。「近接」とは、2つの恒星がお互いに影響を及ぼすくらいに接近しているという意味です。 その共生星の代表格とも言えるのが「みずがめ座R星」。距離は1255光年(※)と宇宙的な尺度では比較的近くに存在し、天体を取り囲む砂時計のような形をした星雲のフィラメント構造が興味深いことから、盛んに研究が行われています。画像の青い部分が0.3-0.7キロ電子ボルトのX線放射、緑と赤の部分が可視光による放射を表しています。 【▲左:XMM-Newton衛星によるX線観測(青)と光学観測(赤と緑)を重ね合わせた画像。右:チャンドラX線観測衛星
![X線放射で輝く共生星「みずがめ座R星」の砂時計星雲](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/10ae5fecd8b324c3c64b29eba2e2bb2e75557e38/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fsorae.info%2Fwp-content%2Fuploads%2F2022%2F04%2F202204_apjlac589df1_hr-copy.jpg)