バス共通ICカード協会は2008年9月11日、非接触ICカードによる電子マネー「PASMO」と「Suica」でバスの運賃を二重課金する不具合があったと発表した。約6万件の誤課金が生じ、総額約1100万円を過大に徴収していた。ICカードによる運賃支払い4000件につき1回の割合で不具合が生じていた計算だ。バス共通ICカード協会は問い合わせ窓口を設置し、9月19日から返金を開始する。 今回の不具合はバス運転手によるICカード読み取り装置の誤操作が原因。乗客がICカードを読み取り装置にかざした際にかざす時間が短かいと、装置の画面に「もう一度タッチしてください」というメッセージが表示されるとともにブザーが鳴る。そのまま再度ICカードをかざせば、正常に課金処理が行われる。しかし、乗客がICカードを再度かざす前に、運転手が読み取り装置をリセットする場合があった。そうした場合、まれに二重課金が発生した。