パリ(Paris)で撮影された、カプセルやタブレットなどのさまざまな薬剤(2001年8月28日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/JEAN-PIERRE MULLER 【2月23日 AFP】一般的に病気は薬で治すものだ。だが、医師の患者への気遣いや知恵だけで治る場合もあることを指摘したオーストラリアの科学者らによるプラシーボ(偽薬)の研究結果が19日、英医学誌ランセット(Lancet)に掲載された。 シドニー大学(University of Sydney)のダミアン・フィニス(Damien Finniss)氏が主導する国際研究チームは、新薬の有効性を試すために治験で用いられてきたプラシーボの効果を科学検証した論文を、古くは18世紀までさかのぼって調べた。 その結果、プラシーボには薬を投与するといった初歩的な医療行為などと同様の治癒効果があることが分かった。患者の精神に働きかけるこ