甲子園の高校野球は、このところの急激な変化に翻弄され、100年以上かけて築き上げてきた文化が壊れ始めているように感じている。いまさら「根性論」を持ち出す気はないが、あまりにも「国際化」と「時代」を意識し過ぎているのではないかとさえ思ってしまう。 今春からは事実上「延長なし」に タイブレークの導入は、高校野球文化を根底から揺るがす大変革であった。5年前の2018年に甲子園でも適用が始まり、当初は延長12回を終えて両校無得点または同点の場合、13回からタイブレークに突入した。それが今春センバツから、9回で決着がつかなければ即タイブレークとなり、事実上の「延長戦なし」へ移行した。当然、甲子園大会に準ずるはずなので、夏の地方大会や秋の地区大会など、甲子園に直結する都道府県単位の試合でも、同様の適用となる。 試合を早く終わらせるためだけのルール 改めてルールを詳しく述べる必要もないが、あらかじめ人工