ホメオパシーも参照。 ことの発端 1988年に国際的な学術誌ネイチャーにフランスINSERM (Institut national de la sante et de la recherche medicale)のジャック・ベンベニスト(Jacques Benveniste)博士のグループによる「極度に希釈した抗血清中の抗IgE抗体によって引き起こされるヒトの好塩基球の脱顆粒化」というタイトルの論文(文献1)が発表された。 このタイトルを見ても専門家以外にはなんのことだか、さっぱりわからない… ところが、この論文の終わりには、編集部による但書きがついており、それによると、この論文の結論は、その中に1分子も抗体が含まれていないほど薄く希釈した後であっても、水溶液は抗原・抗体反応を引き起こす能力を保持し続けるとのことだった。つまり、この論文の骨子は「水は以前そこに溶けていたものを覚えている」と