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パノプティコンに関するorionoのブックマーク (1)

  • 2007-11-29

    まずこの書が修士論文であるというのに驚いた。著者は1981年生まれで、東大法学部出身だが、この重厚さなら助手論文あるいは博士論文としても充分通用するのではないか(あるいは、これまでの助手論文や博士論文で、このレベルにまで達していないものがいくらでもあるだろう)。数百冊の洋書が参考文献に挙がっているが、全部読んだのだろうか。 中身は、功利主義の弁護。倫理学がらみの論文ではよくあることだが、仮想的な事例を出してきて、それについて論じてゆくという手法も多く用いられている。ところどころ論の運びが強引に思える個所もある。普通の書き手ならば、「功利主義の可能性と限界」を論じるところだが、著者はあくまでも功利主義擁護一辺倒で、論敵を斬ってゆく。 最後の第10章の注4に、興味深い記述がある。 ベンタム研究者の多くはパノプティコンに監視=統治の技法を読み込むことを避けたがる。この背景にはフーコーのパノプティ

    2007-11-29
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