加賀の名湯・山中温泉の奥にあり、温泉街から見ると富士山に似ているのが山名の由来である。しかし富士山型になつて見えるのは北東から北西方向にかけてであって、その他の方向から眺めるとかなり複雑な山容である。 富士写ヶ岳の人気の秘密は、春のシャクナゲと秋の紅葉の美しさにあり、その時期に登山者が集中している。一等三角点の山なので遠方からの登山者も目立つようになった。 登山口は石川県加賀市山中温泉枯淵町(旧、山中町枯淵・かれふち)、我谷(わがたに)ダム、大内。それに福井県丸岡町竹田から火燈山(ひともしやま)経由の縦走路もある。 最短のコースは大内からの道で、所要時間は登りで約2時間。枯淵と我谷ダムからの道はよく整備されており、ともに利用者が多い。登りで2時間くらいの道のりである。我谷ダム道は眺望がよいので、枯淵から登り、我谷ダムへ下る人が多い。火燈山からの縦走は竹田から約6時間。 2023年8月改定(