食品から日用雑貨に至るまで、大手メーカーの相次ぐ値上げを尻目に売り上げを伸ばしている、PB(プライベートブランド)商品。流通企業が独自に企画して自社店舗で販売する商品で、大手メーカーのNB(ナショナルブランド)商品よりも手ごろな価格が受けている。流通が“自社商品”として店頭で大々的にアピールしていることも、売れ行き好調の要因として大きい。 このPBに、ちょっとした変化が起きている。 価格志向のスーパーからコンビニの店頭にも進出 これまでPBの主戦場は、「安売り」を武器にするスーパーマーケットだった。時期によって特売対象商品が変わり、特売にならない商品もあるNBに対して、PBはNBよりも常に安いという安心感が強みになるからだ。そのPBが新たに、「定価販売」が基本のコンビニエンスストアにも進出を始めた。コンビニではもともと弁当やパン、低価格菓子などはPBだが、最近では調味料や飲料といった加工食