本が汚れたり壊れたりすることを、図書館では「汚破損(おはそん)」と呼んでいます。軽微なものならきれいに修理して、また皆さんのご利用をお待ちするのですが、甚だしい汚破損をした本は廃棄せざるを得ません。まだ入手可能なものなら買い直しますが、入手困難な本は、そのまま欠本となってしまいます。 さて、汚破損にもさまざまな原因があります。心無い方による書き込み・切り取りをはじめ、ついうっかり手が滑って破けてしまった、行き帰りに雨に降られて、カバンの中身ごとぐっしょり濡れてしまったり。お茶やジュースをこぼしてしまったということもたまにありますので、お借りになった本の管理にはご注意ください。そうそう、赤ちゃんがいたずらして破ってしまった、などということもありました。さらには、ワンちゃんが齧ってしまったり…… 今回ご紹介する汚破損理由は、私が県立図書館に来てからはじめて出会ったものです。先輩方によると、ご