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  • 撮影監督の映画批評 あの夏、いちばん静かな海

    あの夏、いちばん静かな海。  この映画の画面の上下(カミシモ)を考えてみたいと思う。  画面の右側を上手(カミテ)と言い左側を下手(シモテ)と言う。  これは演劇から借りられてきた言葉。  別役実著「別役実の演劇教室 舞台を遊ぶ」には「舞台には、上手から下手に風がゆるやかに吹いている」とあって別役自身もなぜだかはわからないが、そういう空間の傾向が確かにあると言う。で、その上手から下手の移動(順路)と下手から上手への移動(逆路)のニュアンスの違いを感じ取らなければいけないと続ける。  映画についても同じことが言われている。映画とはやや異なるかもしれないが「機動戦士ガンダム」で知られる富野由悠季著「映像の原則?ビギナーからプロまでのコンテ主義」では、しつこいくらいにこの原則の遵守を強調している。  「あの夏、いちばん静かな海」では、毎日の海までの道行きは、下手から上手の逆路でとらえられる。もち

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