リドリー・スコット監督の映画「ブラックレイン」('89) は、立派な映画であるが多くの日本人に、(いや、当たらなかったのでアメリカ人にも)その内容を良く理解されず残念に思っていました。GOGGLE7月号の、出島ひろし氏の「小脱走を企てた愛と青春の苛立ち。」という記事の中でも不当な評価を受けていて残念です。思いおこせば、かの映画通の小林信彦氏にも、「これは、現代版のウェスタン。馬がバイクにかわっている。」と評せられ、ライダーとしては、寂しい思いをしたものです。 出島氏の文章を引用いたします。 『そういえば、リドリー・スコットが監督してマイケル・ダグラスと松田優作が共演した「ブラックレイン」(’89)の中にも、オートバイ乗りが登場する。映画冒頭の、マイケル・ダグラスのブルックリン橋袂での賭けレースはともかくとして、日本版の暴走族が登場する場面。何故か連中が乗っているのはオフロードバイクだった。