九州民にはおなじみ。全国的にもファンが多く、コンパクトで調理が簡単なことから登山やキャンプなどのアウトドアのお供としても人気だ。2013年からは海外輸出にも注力し、中国や台湾、香港などでも売り上げを伸ばしている。棒ラーメンの2020年度売上実績は31億2900万。前年の2019年度売上実績は26億9400万で、前年度比16.1%の売上増となった。 棒ラーメンはいったいどのように誕生し、長い間競争の激しい即席麺業界を生き抜いてきたのだろうか? その歴史とヒットの理由を追った。 戦後の焼け野原と極度の食糧難から始まった マルタイの歴史は戦後まもない福岡市高砂町36番町(現・福岡市中央区高砂)で始まった。1945年6月の福岡大空襲で市中心部は焼け野原となっており、誰もが空腹に困っていた時代、創業者の藤田泰一郎氏は家族で製粉・製麺業に乗り出す。 何でも粉にする高速万能粉砕機を手に入れ、小麦やとうも