『いのちの見守り』の推進母体に 福島県では、放射線の影響を踏まえた将来にわたる健康管理のため、全県民を対象とした「県民健康管理調査」が実施されています。そこにおいては、まず、被ばく線量を推定する為に、事故後の行動調査についての聞き取り調査(基本調査)が行われています。この調査は、6月30日から先行地域2万8千人を対象に始まり、8月28日からは全県民約200万人に対象を拡大して本格的に行われています。 このような調査は、福島におけるいわば『いのちの見守り』ともいえる大事業の一環ですが、今後長く続けられるこの大事業の推進母体となっているのが、公立大学法人福島県立医科大学です。 地域医療の中核として--震災直後からの活動 その福島県立医科大学は、2011年3月11日の震災当初より、全学一丸となって災害に立ち向かっています。地震、津波、そして原子力災害という未曾有の災禍に見舞われた福島県では、多く