作品の意図 作品を見て、それを作った意図がわからないことがある。 いい。 何かを見ると、何かを考える。 「零れ落ちる光の美しさを見せようとしたのね」 「日常でふとしたときに感じる寂しさをこの場で再現しようとしたのね」 「地球環境」 「爆発する本能から発せられる色彩で我々を圧倒しようとしている」 「あら、かわいい」 「いわゆる現代美術」 こうではなく、それを前にしたとき、何のために作られたのか、何を思ったらいいのかわからない。 言葉がなくなる。 それが日常の近くに無いといけないのかもしれない。 「ゼロ度の嘘」という話を聞いたことがある。 (どこで聞いたか忘れた。) 会社の同僚が一人で昼食に行った。 何を食ってきたか尋ねると「カツだという」。 でも後になり、実はカレーだったことがわかる。 よく考えても、その嘘をつく理由がわからない。 その嘘をついて、どんな得があるのかわからない。 そのような