NPO法人「いきよう会」(解散)による生活保護費詐取事件で、保護費を目的に受給者を転居させ、大阪市から敷金など約40万円をだまし取ったとして、大阪府警捜査4課は6日、詐欺の疑いで、いきよう会元代表の由井覚被告(51)=詐欺罪で起訴=を再逮捕した。府警によると「間違いありません」と容疑を認めている。 逮捕容疑は、平成20年11月、受給者の女性(43)が実際は家賃滞納で家主から立ち退きを要求されたのに、市の担当者に「家主から、身内を住まわせるので出てほしいといわれている」とうそをつかせ、虚偽の賃貸借契約解除書を提出。新居の敷金など転居にかかる保護費約40万円を市から詐取したとしている。 府警によると、女性はこれまでにさまざまな名目で由井容疑者に借用書を書かされ、受給していた障害者基礎年金などを取られていたといい、渡した金から由井容疑者が家賃を支払っていたと思い込んでいたという。