経済産業省は28日、省エネ家電などの部品に不可欠なレアアース(希土類)を中心とした、中国による日本向けの輸出規制の実態を把握するため、国内企業を対象に緊急アンケート調査を始めた。 大畠経済産業相は同日の閣議後の記者会見で、「仮に日本向けだけ差別的に止められているのならば、強く改善を求めていく」と述べた。 調査は、レアアースを取り扱う商社など約30社に現状を聞く。また、幅広い品目で、中国の通関手続きが遅延していることから、物流、海運などを含めた数百社を対象にした調査も行う。 経産相は記者会見で、「マレーシアの日系企業向けの(レアアースの)輸出が昨日の段階で認められた」と述べたが、日本向け輸出は引き続き停滞しているという。