「九州のクマ」国が絶滅認定 [2012年09月09日 05:00] メールで記事を紹介する 印刷する 環境省は九州地方のツキノワグマが絶滅したと認定した。県内で1987年に捕獲されたツキノワグマについては“九州産”ではない―とのDNA鑑定の結果が2年前に発表され、ツキノワグマの生息を証拠づける記録が50年以上ないため。クマ調査を続けている研究者らは、九州での野生種の絶滅認定を冷静に受け止めながらも「探し続ける」としている。 環境省は「レッドリスト」を初公表した91年から「絶滅のおそれのある地域個体群」と分類していた。だが今回、5年に1度の見直しに伴い、リストから削除した。 豊後大野市緒方町で捕まったツキノワグマをDNA鑑定した独立行政法人森林総合研究所は2010年、「本州から持ち込まれたものか、その子孫だと考えられる」と結論付けていた。 それ以前の捕獲は1941年。子グマの死骸が見つ