「あなたなんか産まなきゃよかった」 「お前は本当にダメな子どもだ」 言ってはいけないと分かっていながら、何かのはずみでつい口にしてしまう子どもに対する「言葉」。 しつけや教育のつもりと思っても、実は子どもの将来に大きな影響を与えるリスクが明らかになってきています。 最新の研究では、脳のある機能に与える影響は体罰を上回るという報告も。 どんな言葉が子どもの心を傷つけているのか。逆にどんな言葉が子どもの成長を支えるのか、取材しました。 (社会番組部 ディレクター 麓 直弥) 「あんたはうちの子じゃない」にずっと苦しんできた 首都圏の大学に通うタケシさん(仮名)は、子どものころに受けた親からの言葉が、成人後もずっと心の傷となっています。 両親と兄の4人で暮らしていたタケシさん。両親はタケシさんが小学校のころから自宅で連日大げんかをしていて、怖い思いをしていたといいます。 その後、両親は離婚。母と