■8月19日 モスクワで開かれていた陸上世界選手権がきのう18日、幕を閉じた。日本は初日の女子マラソンで福士加代子が粘り抜いて銅メダルを獲得したが、五輪とともにメダルの常連だった男子ハンマー投げの室伏広治は6位、5人出場した男子マラソンも最高が中本健太郎の5位に終わった。 ざっと数えただけでも十数人の解説者、リポーターを動員してTBSがお祭り騒ぎしていたものの、国内ではさっぱり盛り上がらなかった。18日は前週の第5話で右肩上がりの視聴率が29・0%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)をマークした人気ドラマ『半沢直樹』を休んでまでの中継で、他局はニンマリしたのではないか。 毎度ながら黒人勢の強さを見れば見るほど絶望感を覚える大会でもある。水泳は水の抵抗を小さくする技術が必要だが、走る、跳ぶの陸上では持って生まれた身体能力の差はいかんともしがたい。ボルト(ジャマイカ)ら世界のすごさはわかっても、日