シャープは、三重県亀山市の亀山第2工場において、世界で初めて酸化物半導体「IGZO」を採用した新たな液晶パネルの本格量産を開始すると発表した。開始時期は2012年4月から。 IGZOは、薄膜トランジスタ(TFT)にアモルファスシリコンを採用した液晶パネルに比べて、電子移動度(固体の物質中での電子の移動のしやすさを示す量)が高いことから、TFTの高機能化を実現。これにより、薄膜トランジスタの小型化、配線の細線化が可能になり、同等の透過率で2倍の高精細化を達成できる。 さらに、データの書き込みが必要ない限り、1/5分〜1/2秒に書き込む新規駆動法(休止駆動)を採用。従来の液晶が1/60〜1/30秒に1回データ書き込むのに比べて、TFTを駆動する回数を大幅に削減。結果として消費電力を1/5〜1/10に削減できる。 加えて、TFTの休止駆動の活用により、駆動による発生するノイズを低減。この結果、タ