毎日新聞の記事によると、意識を失って倒れた人の救命法として従来知られているのは心臓マッサージと人工呼吸の組み合わせだが、心臓マッサージだけで効果があり、人工呼吸は必要ないことが分かった。日本救急医学会関東地方会の研究班調査結果である。 人工呼吸が必要ない理由としては 呼吸が止まっても12分程度は血液中の酸素濃度がそれほど下がらないこと 心臓マッサージの際の胸の動きで、空気が肺に送り込まれること が挙げられている。 人工呼吸は口を接触させることへの拒否感があり、実施をためらう人もいることと思うが、心臓マッサージだけで充分効果があることが分かったことで救命措置を行う人が増えることを期待したい。 なお、現在は自動車免許取得の際に救急救命法の講習を受けることが義務付けられている。従ってドライバーの多くは心臓マッサージや人工呼吸の処置法を知っているはずであるが、講習の知識はとかく忘れがちである。リン