初期流産や不妊、子どもの異常につながる 「卵子の老化」はようやく知られてきたので、そろそろ、もうひとつの大事なことを知ってほしい。それは「精子の老化」だ。 少し生殖の知識を持つ方は「そんなバカな。卵子と違って精子は毎日新しく作られているから老化はないのだ」と思うかもしれない。確かに、卵子は胎児期に一生分が作られてしまって卵巣に貯蔵されているから持ち主と一緒に年をとる。それに対し、精子は毎日精巣で新しいものが作られている。ただ、毎日作られる「新しい精子」も、作っている身体の老化と無縁ではいられない。 今は、よく泳げない精子には、卵子を目の前に置いてくれる体外受精、卵子に注入してもらえる顕微授精という解決法がある。だから産婦人科では、精子自身の力にはあまり注目してこなかった。しかし、精子のプロである男性不妊の専門医たちは、臨床経験から精子も老化することを実感してきた。同じ男性を長年に渡って診て
![35歳で始まる!「精子老化」の真実 | PRESIDENT WOMAN Online(プレジデント ウーマン オンライン)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6cba9999c388d8db483fb9f9badfe152b09b05b7/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpresident.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fd%2F3%2F-%2Fimg_d3cd22fb257a34e7489f4db983e224a115946.jpg)