今までは、スコットランド・プレミアリーグのダンディー・ユナイテッド対セルティック戦でレフェリーのダギー・マクドナルド氏がペナルティーキックを与えた理由について嘘をついたことを覚えていたのは、ごく少数のスコットランドのサッカーファンだけだった。 だが、マクドナルド氏は3日、「忘れられる権利」に関する新しい欧州の規則を利用する先頭集団の1人になった後、図らずも世界的な注目を集めてしまった。 欧州司法裁判所が5月に下した画期的な判決は、オンライン上での自身の評判を管理する力を人に与えることを意図していた。欧州の人々は一定の条件の下で、検索エンジンに対して「不適切、無関係、あるいはもはや意味を失った」個人的データへのリンクの削除を要請できる。 しかし、6月末にグーグルが判決内容を実践し始めると、数々の珍事と矛盾が表面化した。 相次ぎ表面化する珍事と矛盾 マクドナルド氏のケースでは、グーグルは、問題
(英エコノミスト誌 2014年7月5日号) ロシアは事実上、既にウクライナ東部に侵攻している。問題は欧米がどう対応するかだ。 作家のナタン・ドゥボビツキー氏の説明によると、今はまだそうではないとしても、将来の国家間の戦争は、「非線形戦争」という戦い方になる可能性が高いという。非線形戦争では、個々の地域や都市が一時的に同盟を組むが、戦っている最中に同盟を解消して新しい相手と同盟と組む、といった様相を呈する。 各勢力は独自の目的を持つが、それらの目的も流動的だったりする。この種の戦争は多くの要素から成り立っており、戦闘はその要素の1つに過ぎない。ドゥボビツキー氏の小説には、「大多数の人は、この戦争が何らかのプロセスの一部であるが、必ずしもそのプロセスの最重要部分とは限らないことを理解していた」との記述がある。 戦争はプロセスの一部 ドゥボビツキー氏の考え方が端的に示されているこの短編小説は、ロ
(2014年7月4日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) アイルランド政府の「国家リスク評価2014年」草案――将来について考えることで知られていない同国で珍しく先を考えた文書――の5ページ目には、簡潔でいくぶん気掛かりな図が掲載されている。アイルランドが今後直面するかもしれないリスクを経済、地政学、技術、社会、環境という5つの大まかなカテゴリーに分類したものだ。 特定された4つの地政学的リスクの中で、際立つリスクが1つある。それは「英国と欧州連合(EU)の関係とスコットランドの国民投票の結果を巡る不確実性」だと書かれている。「いわゆるブリグジット(Brexit、英国のEU脱退)が選択された場合、英国とアイルランドの関係に深刻な不確実性をもたらす恐れがある。同様に、独立の是非を問うスコットランドの国民投票の結果は、北アイルランドに不安定化要因をもたらす可能性がある」という。 一言で言えば、1
(2014年7月7日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 中国が2001年に世界貿易機関(WTO)に加盟して以来ずっと、米国や他の大国からの批判は驚くほど一様だった。中国は世界的な貿易自由化の理念を前進させるための努力が足りず、厳しい交渉が始まると、中国政府は他の発展途上国の陰に隠れる、というものだ。 ジュネーブで先週、昨年世界最大の財の貿易国となった中国が隔年実施されるWTOの「貿易政策リビュー」会合にかけられると、批判的な向きはまた同じ非難を繰り返した。米国は中国の取り組みに対して「今度は中国の積極的なリーダーシップが必要だ」と断じた。 積極的な役割を担い始めた中国、他の新興国と距離 しかし、このような言い回しは廃れ始めているのかもしれない。中国が何をしようとしているのか、あるいは何を考えているかを見極めるのは決して容易ではない。しかし、少なくとも貿易の世界では、中国が旧弊を打ち破り、よ
投稿したテキストを縦書きに変換し、七夕の短冊のようなデザインでツイートできるWebアプリ「短冊メーカー」のソースコードをコピーして作られたとみられる「tanzaku.net」が、7月7日夕方にサービスを終了した。「tanzaku.net」側は「短冊メーカー」を参考に作ったことを認め、「心よりお詫び申し上げます」と謝罪している。 短冊メーカーは、開発者のMasaruさんが昨年、七夕の日に向けて公開したアプリ。tanzaku.netはその後に作られたとみられ、説明文やボタン配置、ソースコードなどが短冊メーカーに酷似していた。Masaruさんは6日、「tanzaku.netに短冊メーカーを丸パクリされた」とTwitterで訴え、ネットで同情が集まっていた。 tanzaku.netは7日夕方、サービスを終了し、トップページとTwitterに謝罪文を掲載。「当サイトは『東北を元気にしたい』という想い
ゲームやアニメを展開するニトロプラスが6月初めに公開した2次創作に関するガイドラインが話題を集めている。同人誌やグッズ、フィギュアなどに共通する規定という。 ファン活動の一環としての非営利な2次創作活動について、(1)創作性があること、(2)直接販売であること、(3)販売する量の総累計数が200個以内であること、(4)売上予定額が小規模(10万円以下)であること――などを満たすものは許容すると明示。通信販売は小規模なものであれば可能で、書店委託は認められない。販売規模が規定を上回るものは別途版権利用料(ロイヤリティ)を支払うアマチュア版権申請を行うことが可能だ。 決められたガイドラインを超えた営利的な2次創作活動は「段活動の範囲外の商行為として認識」するという。個人の活動は許諾を行わず、法人格所有者には法人版権の許諾申請を求める。 「公式が2次創作を認めてくれるなんてすごい時代」「各方面に
LINEは7月7日、LINEへの不正ログインを防ぐため、LINEのPC版に本人確認機能を追加した。初回ログイン時のみ、4ケタの「認証番号」を表示。スマートフォン版LINEにこの番号を入力すれば、ログインできるようになる。 PC版LINEはこれまで、IDとパスワードだけで利用できたが、新たに、認証番号による本人確認機能を追加。初回のみ認証が必要になる。 PC版LINEを起動し、メールアドレス・パスワードでログインすると、4ケタの認証番号が表示される。その後、スマートフォン版LINEを起動すると、認証番号の入力画面が表示され、認証番号を入力すればPC版にログインできる仕組みだ。入力は3分以内に行う必要がある。 PC版LINEを使って他人がログインしようとすると、本人のスマートフォン版LINEに認証番号の入力画面が出るため、誰かが不正ログインを試みていると分かる。また、不正ログインしようとした第
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