よくビジネス本なんかで「戦国武将に学ぶマネジメント」みたいなのがあるじゃないですか。 孫子とか徳川家康とか、成功した人物の発言や行動からエッセンスを抜き出してひも解いて「で、お前らはどうなんだ」って気付きを与え行動の変化を促すようなやつ。自己啓発とも言えるし、歴史から学ぶ姿勢を求めているとも言える。良いとか悪いとかじゃなくて、ローマの歴史とか見てみると、やっぱり大いなる人間のつながりの中で、歴史は動いてきて、自分もまたその一端のわずかな一滴なんだって実感できるわけなんですよね。 んで、本書はそういう日本人の中でも成功した畏敬される戦国武将の一人である「天下人」織田信長の実像に、最新の学説や資料で丁寧に迫る内容です。なんかどこぞのNHKのヒストリアみたいですが、まあ実際そういう本です。 ところが、中身を見るとですね、これがまた「等身大」織田信長の人間臭ぇこと。個別にあれこれ書くのは気が引ける