フルーツパーラーのパフェについて語る人に会った。 「桃はできますかって聞くと『それはまだ』なんて断られたりするんです」 そんな寿司屋の大将と話すような会話があるのだという。 でも考えてみたらその時いちばんおいしい果物の盛り合わせがフルーツパフェだ。おまかせで頼むお造りみたいなものである。 スイートな世界だと思っていたが、そんなに凛としたものだったのか。そう思うと俄然興味が湧いてきた。そのフルーツパフェという世界を味わってみたい。
1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。 編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー) 前の記事:新幹線のパーテーションつきの席はコーヒーが置けて便利 > 個人サイト webやぎの目 春のパンまつりは日本中に5億枚の皿を配っている。日本の総世帯数が4885万なので、1世帯当たり10枚の春のパンまつりの皿がある計算になる。日本で有名な皿はジノリでもノリタケでもなくヤマザキだった。 この春のパンまつりヒストリーでは日本の社会の変化、それを反映したパンという構図が見えてちょっとした戦後史である。 > 1984年 男女雇用機会均等法を求める運動が活発化→簡便食→ランチパック > 1994年 バブル崩壊・ティラミスなど洋菓子ブーム→おしゃれでコスパがよいもの→スイートブール >
クラシック音楽にはたまに驚くような破天荒な曲がある。打楽器として大砲を撃つ曲に、タイプライターを使った曲、ステージ上で卓球をする曲なんてのもあるそうだ。 中でも有名なびっくり曲に、クライマックスで「ティンパニ(太鼓)に奏者が頭から突っ込む」曲がある。マウリシオ・カーゲルの「ティンパニとオーケストラのための協奏曲」だ。 このたびその曲が聴けるコンサートがあるというので、行ってきた。 インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変わった音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。 本『雑に作る ―電子工作で好きなものを作る近道集』(共著)がオライリーから出ました! 前の記事:おもちゃでつくるピタゴラ装置型 楽器 (デジタルリマスター) > 個人サイト nomoonwalk 期待感がすごい お邪魔したの
デイリーポータルZは2024年1月1日から運営会社が変わります。 新しい運営会社は「デイリーポータルZ株式会社」です。 独立します 流浪のサイトとして運営会社が2回変わってきましたが、ついにデイリーポータルZ株式会社になります。代表は私、林がつとめます。 これまでお世話になったみなさま、ありがとうございました! そして支えてくれた読者のみなさま、これからもよろしくお願いします! サイトは変わりません、もっとおもしろくなります サイトは変わりません。暖かい靴下専門サイトになることも考えましたが、冬しかアクセスがなさそうなので踏みとどまりました。 これからも楽しく、読んだ人の気分を良くするサイトであり続けます。 来年からはデイリーポータルZのための組織で間接業務が少なくなりますし、出張申請せずにどこにでも行けます(ただし全部高速バス)。思いつきを実現できる環境になるのでサイトはもっとおもしろく
行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。愛知県出身。むかない安藤。(動画インタビュー) 前の記事:あの店、出るらしいぜ(デジタルリマスター) > 個人サイト むかない安藤 Twitter チャーハン王は新橋に デイリーポータルZ関係者でチャーハン部という部活動を作った。部長は江ノ島茂道。構成員はほしあさひ、山田窓、月餅、megaya、米田梅子、トルー、橋田玲子、安藤昌教。 今回、昼に部長の江ノ島さんと雑談していた際、今日チャーハン行けますか、という会話になった。そこで構成員たちに連絡したところ、月餅さんがつかまったので3人で行ってきたのだ。 場所は新橋。江ノ島さんが前から目をつけていた「チャーハン王」というお店である。 チャーハン王はニュー新橋ビルの地下にあります。 これは見るからに憩いの地下街。 お店から道を挟んだ向かいに立てられて
1971年東京生まれ。イラストレーター。ドクロ服、ドクロ雑貨集めに情熱を燃やしすぎている。ほかにはワニ、ウツボ、ハダカデバネズミなど毛の生えていない動物も好む。著書に「しろねこくん」、「ココロミくん」、「ひとみしり道」、「ばかスイーツ」などがある。(動画インタビュー) 前の記事:広くなった渋谷駅ホームを見てきたよ
1993年東京都生まれ。与太郎という柴犬と生きている普通の会社員。お昼休み時間に事務員さんがDPZを見ているのを目にしてしまい、身元がバレないかハラハラしている。 前の記事:29歳で初めてボウリングをやると異世界感がすごくて楽しい 松竹梅ときたら無難に竹を頼む人生 とんかつ屋さんに一人で行く。そして一番高いかつを頼む。大人になったらやりたいことのうちの2つである。一気に片付けてやるよ。 特上、松竹梅とかランクがつけられているものを頼むことは勇気がいる。値段を見て怯えて震えながら、でも一番下のものを頼んだらお店の人に殴られるんじゃないかと思って真ん中らへんのランクを選ぶ。そういう人生を送ってきた。 でも今日はジブン、最初から一番高いモン食うって決めてるんで。 とんかつ檍(あおき)。とんかつ百名店2022に初選出されたらしい。 うまいとんかつがあると聞いて浅草橋にやってきた。お昼どきを外してき
なめらかで塗りやすいペースト状にしたあんで、フレーバーはシンプルな小豆、砂糖、寒天のみを使った「こしあん」とそこへさらに黒砂糖とメープルシロップを練り込んだ、深みとこくのある「黒砂糖とメープルシロップ」。 良さそうさがすごい。 普段からスーパーであんこを買って朝のパンに塗って(というかこんもり置いて)食べているのだけど、いつものあんことは高級度がやはりぜんぜん違う。 食べ比べてその差異をいちど味わってみたい。 「こしあん」の方を購入、ライターの小堺さん、映像ディレクターの西垣さんと一緒に食べてみた。 普段のあんこはパッケージから吸えるタイプ 古賀: 前回は小堺さんの大好きな酸っぱいもの、レモン汁を食べ比べまして。 小堺: おいしかったですね~~! 香りがよくってね。 古賀: そうそう! で、今回は私が一番くらい好きな食べ物をちょっと食べ比べてみたいなと思います。こちらです! こしあんを食べ
1993年東京都生まれ。与太郎という柴犬と生きている普通の会社員。お昼休み時間に事務員さんがDPZを見ているのを目にしてしまい、身元がバレないかハラハラしている。 前の記事:お弁当が重いと人は笑う 「祖母の代から肉まんといったら華正樓」 生まれも育ちも横浜の知人が言った。 「祖母の代から肉まんといったら華正樓」と。 華正樓は横浜中華街に本店を置く老舗の高級中華料理店だ。 銘菓やお惣菜を取り扱う売店がいくつかあり、そこで買うことのできる肉まんが大変においしいらしい。 以前まで中華街では蒸したての肉まんを取り扱っておらず、食べ歩きをしたいならランドマークプラザ店に行くべし、と教えてもらった。(最近、中華街の店舗でも蒸したてを買うことができるようになったようです) 華正樓ランドマークプラザ店。 確かに蒸し器が置いてある。 3か月前ほどに肉まんを求め、閉店間際に華正樓へ赴いたところ、肉まんがすでに
海外旅行とピクニック、あとビールが好き。なで肩が過ぎるので、サラリーマンのくせに側頭部と肩で受話器をホールドするやつができない。 前の記事:シベリア鉄道に揺られて寝正月 > 個人サイト つるんとしている あの大鍋が日本で もったいぶらずに一番いい画からいきましょう。これがお店でいただいたプロフ。日本人になじみのある料理で例えれば、これは一種の炊き込みご飯だ。たっぷりの油と、かたまり肉と、にんじんのやさしいうまみが混然一体となった炊き込みご飯。 みてみて、このお肉。繊維がほろほろにほどけて、これだけでなんかもう、いろいろ約束されてしまっているでしょう 肉のうまみもさることながら、ふわっと香るスパイスとにんじんの甘さも加わって、要素かけ合わせまくり。過剰で背徳的なうまさなのだ。最後に現地でプロフを食べたのは3年も前になる。嬉しくて懐かしくてあやうく涙が出かけた。 おれは料理人でもないのにめっそ
1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。 前の記事:チューブみそでみそきゅうりライフが捗る 貼ることによる数々の利点 まずは見てもらうのが早いでしょう。 我が家のビニ傘たち はい、こういうことです。わざわざ説明しなくてもこの写真だけでじゅうぶん伝わる気もするんですが、ステッカーをビニール傘の柄にこうして貼っておくことで、得られる利点はたくさんあります。 たとえば、 【気分と思い入れがアップする】 ね。今日は雨か〜憂鬱だな〜、なんていう朝でも、ふと手にとった傘にこんなかわいいステッカーが貼ってあったら、ちょっとだけ楽しい気持ちになりません? そもそも、この世でビニール傘ほど「思い入れ」を抱きにくいアイテムも珍しいですよね。出先で雨に降られ、「痛い出費だけど……」なんて渋々買って、いつのまに
父は数学教師。母は国語教師。姉2人小学校教師という職員室みたいな環境で育つ。普段はTVCMを作ったり、金縛りにあったりしている。(動画インタビュー) 前の記事:不思議な眼鏡屋で、不思議な眼鏡を(デジタルリマスター) 20年以上の時を経て今年、大団円を迎えたエヴァンゲリオン。庵野監督が「大人」としてつけたケジメ。作中に散りばめられたたくさんの「さらば」に目頭が熱くなった人も多いだろう。 そんなエヴァンゲリオンであるが、シリーズを通して印象的な「さらば」演出として、使徒を殲滅した時にほとばしる「十字架型の赤い光」がある。 使徒がさらばする時の光 キリスト教の要素もたくさん含まれるエヴァ。使徒がやられた際の演出としてこれ以上のモチーフは考えられない。 あの十字架の光は、やたらと強い使徒を倒した時にほとばしるので登場時のカタルシスも凄い(最終作は十字架の光も超特盛!) そんなわけで開発したのがこち
1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。 前の記事:煮切った日本酒にナンプラーを加えるとあさりの酒蒸し味 レトルトカレーの温めかた 僕はカレーが大好きで、自宅ではよくレトルトカレーも食べます。 で、このレトルトカレー、温めかたにいくつかのパターンがあって、最近は外箱をパカっと開けてそのままレンチンできる商品なども出ており、あれは確かに便利。 が、そうでない場合、パターン1として、カレー皿に入れてラップをかけてチン、という方法があります。ただそれだと、温まったカレーを熱々の皿のはしを持って傾け、そこにごはんを盛るという、ちょっと緊張感のいる作業が挟まってしまいます。しかも、白米の下にもうっすらとカレーが敷いてある状態になってしまい、見た目が美しくない。 パターン2は、いったんカレーを温める
秋雨が続いて心までしとしとしていた9月のある日、オフィスビルのエレベーターで同乗したカチッとスーツに身を包んでめちゃめちゃ仕事ができそうなインド人男性3人組が「I hope stop train by typhoon(台風で電車止まんねーかなー)」みたいな話をしているのを耳にして「いやあ、世界万民に嫌われてんな会社」と感慨深かった。 しかし、生きるためには働かなければいけないし、会社に行かねばならない(今は在宅も多いが)。そんなのいやだ、つらい、死にたい。 しかし、この絶望的な負の感情のエネルギーの反動を利用すれば休日の喜びを爆増させられるのだ。 1975年神奈川県生まれ。毒ライター。 普段は会社勤めをして生計をたてている。 有毒生物や街歩きが好き。つまり商店街とかが有毒生物で埋め尽くされれば一番ユートピア度が高いのではないだろうか。 最近バレンチノ収集を始めました。(動画インタビュー)
Amazonタイムセール祭り! 63時間のビッグセール! 読者が 「買ってよかったもの」の中から「生活の質が向上しそうなもの」を紹介します こんにちは、編集部藤原です。なんとAmazonでまたタイムセール祭りが行われるそうです。いえーい。 いまだ! というわけで今回の「読者の『買ってよかったもの』」です。デイリーポータルZは記事の終わりにアンケートが出ることがありまして、そこで聞いているのが「買ってよかったもの」。 ときどき(その人にとっては)良すぎて文章に情熱がこもっている「買ってよかったもの」を思いっきり紹介したいと思います。 だいぶ長いですが、掘り出し物があるかツツーっと見ていただければ幸いです。今回も編集部のメンバーに、タイムセール祭りで買うといいものを聞きました。 ※記事中のリンクはアフィリエイトになっておりますので、経由して買っていただくとDPZの運営費になります。商品画像がリ
道路の方角は、隣り合う街どうしで微妙に違っていたりする。それが分かりやすいように道を方角によって塗り分けてみたところ、街の地形や歴史が見えて面白かった。 北海道、東京、京都、ニューヨークなどでやってみた。 今回、こんな地図を作った。 なんのこっちゃと思うが、拡大するとこうなっている。 道路を、その方角によって塗り分けたものだ。 右側の黄色いエリアは江東区。中央のカラフルなのは銀座とか日本橋だ。街ごとに道の方角が少しづつ違うということが色によってとても分かりやすくなっている。銀座から日本橋まで歩くと少しづつ道がカクッと曲がってるなーという感覚があるが、そういうこともまざまざと示されている。 こんなことできるかなと思ってやってみたらできて、結果も面白かったのでいろんな場所でやってみようというのが今回の趣旨です。 (本記事の地図は OpenStreetMap のデータをもとに加工したものです。末
先日、こんな地図を作った。 なんのこっちゃと思うが、拡大するとこうなっている。 じつは小さな文字が集まってできている。東京の地名の末尾の一文字だけを並べたものなのだ。 中央やや右でぽつんと「田」となっているのは、千代田の「田」だ。全体をよく見ると「山」「谷」「海」などが散らばっている。それぞれ、代官山だったり渋谷だったり青海だったりするのだが、こうやって末尾の一文字だけにすることでうまい具合にその土地の特徴や地形が浮かび上がるように見える。 どうしてこんなものを作ったか これを作ったきっかけは永太郎さんという方のツイートだ。 永太郎さんは京都で地理を専攻している学生だ。先日も「なんでもない地図を語る会」という記事でお世話になった。なにかの調査の一環だと思うが、地図から地名だけを抜き出してものを作っていた。これがとても面白く、しかもそれ自体ぎりぎり地図と言えないこともない。しかし、残念ながら
1997年生まれ。大学院で教育学を勉強しつつ、チェーン店やテーマパーク、街の噂について書いてます。教育関係の記事についても書きたいと思っているが今まで書いてきた記事との接点が見つからなくて途方に暮れている。 前の記事:オンライン通話で自分と対峙する > 個人サイト Note 空港好きは大勢いる。しかし滑走路はどうか。あまりいないのではないか。 たぶんそれは、滑走路の全貌が大きすぎて鑑賞しづらいことにも原因があると思う。 しかし、Google Mapの航空写真機能を用いれば、普段は見ることのできない滑走路の全貌を見られるのだ。 というわけでさっそく、Google Map で滑走路鑑賞会を開くことにした。 (画像はイメージです) 招いた人は全員、滑走路についてほぼ知らない。私もほぼ知らない。つまり、ここには滑走路初心者だけ。これは先行きが不安なフライトといわざるを得ない。かろうじて頼りになるの
仕事も飲み会もウェブ会議の画面越しになってはや2ヶ月ぐらい。この新しい環境で遊ぶ方法はないか探してきました。 そこそこ集まったのでまとめてみました。ぜひ今度のリモート飲み会で試してみてください。(まとめと文:林雄司) バーチャル背景に小道具を加える from テレビ会議を衣装と小道具でさらに楽しく (與座ひかる) 背景だけじゃなくて手前に小道具があるとリアリティが増すことを発見しています。この写真、バーチャル背景には見えません。シチュエーションはめちゃくちゃですが。 ひとつの画像を2つに分割して設定するテクニックも生み出しています。やってみよう。 かくれんぼ・にらめっこ・だるまさんがころんだ from リモートでかくれんぼはできるのか(與座ひかる) クラッシックな遊びもリモートでできてます。にらめっこで鏡を使って顔を増やしたり、リモート環境ならではの技が登場しています。 同じものを用意して
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