インド・カルカッタ(現コルカタ)で生涯を貧者救済にささげ、この地に埋葬されたマザー・テレサ(1910~97年)の遺骨の引き渡しを、マザーの祖国にあたるバルカン半島のアルバニアが要請している。生誕100年となる来年8月までに受け取りたいとしているのだが、「スラムの聖女」はインド市民であるとしてインド側は取り合わない。きょうのテーマは「マザー・テレサの祖国」とした。関連記事ボースの遺骨 一部、インドに返還 終…インドでスラムの子供たちが撮った写真展記事本文の続き マザー・テレサは本名、アグネス・ゴンジャ・ボジャジュ。1910年8月27日、現在のマケドニアの首都スコピエで、アルバニア人の家庭に生まれた。28年、カトリックのロレット修道会(アイルランド)の修道女となり、インドに派遣された。 以後、カルカッタのスラム街に住み、貧しい人々や孤児、ハンセン病患者らの救済活動にあたった。50年にインド