「州知事がクオモでよかった目がハートの笑顔」てtweetしてた人たち。なぜ人々は騙されてしまったのか。
昔、スウェーデンのジェンダー平等や福祉がいかに進んでいるかをペラペラ、得意げに話していたとき、尊敬する先輩から「出羽守にはくれぐれもならないように」と戒められ、天狗の鼻をへし折られた。 出羽守とは他国や他集団の優れた点を「〇〇では」とやたら持ち出す人のことだ。確かに、このときの私は彼の国をユートピアのように崇め、何かにつけて「では」を持ち出していた。先輩には、「その国の政策がどんなに素晴らしくても、必ずしも日本には馴染まない。日本に相応しいモデルを研究しなさい」と諭された。 私が昔のことを思い出したのは、今年はコロナをめぐって何かと出羽守が目立ったからだ。台湾では、韓国では、イギリスでは、ドイツでは、とコロナ対策やPCR検査がうまくいっている(ようにみえる)国々が次から次へと持ち上げられ、翻って日本が無策だ、遅れていると批判された。 ロックダウンや外出制限を国民に要請する国家首脳の演説も、
マスクをして通学する小学生、一斉休校でこの日が今年度最後の登校に(2月28日) Issei Kato-REUTERS <入試の公平性や教育の格差は大問題になるのに、一斉休校で教育の機会が失われることには異論を唱えない。日本は終わった> 日本はもう終わりだ。 コロナウイルスによって終わったのではなく、終わっていたことがコロナウイルスによって明らかになったのだ。 安倍首相は、官邸主導で、全国の小中高校の一斉休校を要請した。 最悪だ。 目的が間違っている。 感染拡大を抑えるということだが、子供の感染率は低いし、それよりも高齢者のスポーツジム利用自粛要請の方がまだましだ、という例で明らかなように、手段の優先順位が間違っている。 しかし、そんなことは今に始まったことではない。そんなことで日本が終わるなら、とっくに終わっている。 私にとっての最大の驚きは、官邸のこの意思決定に対する人々の反応だ。 もち
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今週のコラムニスト:レジス・アルノー 〔7月18日号掲載〕 人気お笑い芸人の河本準一は生まれる国を間違えたのだろうか。河本は5月、自分は高い収入がありながら母親が生活保護を受給していたことを日本じゅうの人々の前で謝罪した。 フランスなら河本は模範市民と見なされたはずだ。勲章の1つももらえたかもしれない。フランスの基準からすれば、河本親子は当然のことをした。母親は失業して国に助けを求めた。息子は一生懸命働いて高い所得税を払っているのだから、政府の歳入の足しにさえなっている。息子がいくら成功していても、母親はできる限り政府の寛大さに甘えるべきだ──フランス人ならそう考える。 フランス人は困ったときに国からお金をもらうことを恥と思わない。日本人より高い税金を払っているから、経済的に困っている人間の面倒を見てもらうだけの金は政府に「支払い済み」だと考える。生活に困っている親を子供が経済的に援助する
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