ネットで購入後、「写真とイメージが違う」「思ったよりよくほえる」といった理由で安易にペットを捨てるケースも相次いでいる。 動物愛護団体のNPO法人「日本アニマルトラスト」(大阪府能勢町)によると、月50~60件ある引き取り依頼のうち、1割近くはネットで買われたペットという。 堺市内のマンションでは3年前、衰弱した子犬3匹を保護した。飼い主だった30歳代の男性が置き去りにして引っ越し、犬は2週間以上放置されていた。男性は「金がなくなり飼えなくなった」と身勝手な言い訳を繰り返した。 3匹のうち2匹は引き取り手が見つかり、最後の1匹も昨年、同法人のスタッフが「モカ」と名付けて引き取った。今は元気を取り戻したが、そばを離れると不安げに何度も「クーン」と鳴くなど心の傷が残っている様子だという。