イタリアの高級スポーツカー「フェラーリ」で兵庫県伊丹市の市道を走行中、でこぼこの路面で車体の底に傷がついたと訴えた男性に対し、市は修理代の一部約56万円を支払うことで示談した。藤原保幸市長が専決処分し、10日の市議会に報告した。 市によると、伊丹市北伊丹5丁目の市道で2月7日夜、大阪府豊中市の男性が運転するフェラーリの車体底部が路面中央の段差(約8センチ)にあたり、損傷した。車高を低くするなどの改造はされていなかった。現場は大型トラックなどが信号待ちで頻繁に止まるためわだちによって段差ができていたが、通常の国産車なら問題は起きないという。 伊丹市は2日後に段差を埋め、5月に入って本格的に補修した。市道路保全課の担当者は「道路管理に不備があり、過失を一部認めた。これまで以上にしっかりと道路の点検をしたい」と話した。