金星を知ることで地球を知る 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月27日、同機構の相模原キャンパスで、2010年度の打ち上げが予定されている金星探査機「PLANET-C(あかつき)」を報道陣に公開した。 "あかつき"は金星の大気の様子を主な探査目的とした探査機。現在、諸々の試験を終え、熱真空試験を控えた段階にあり、これを終えると、組み立ての後、種子島へ輸送、ロケットに搭載され、打ち上げとなる。 JAXA研究総主幹・宇宙理学委員長 金星探査機あかつき衛星主任の中村正人教授 金星を観測する意義について、JAXA研究総主幹・宇宙理学委員長 金星探査機あかつき衛星主任の中村正人教授は、「天気予報は2、3日先までであればまあまあ当たるようになった。しかし、地球全体を取り巻く気象形態は、自転周期や太陽からの距離、大気組成などの各種パラメータで、どのように決定されているのかは良く分かっていない。長期的