熱闘に会場が燃えた…いや萌えた。2月23日に東京・国立代々木競技場第一体育館で開催されたK-1ワールドMAX日本代表決定トーナメントが、異様な空気に包まれた。出場8選手の中に、ひときわ目立つキャラがいた。長島☆自演乙☆雄一郎(24)だ。 アキバ系のコスプレ姿でリングに登場。「僕にとって、入場が仕事なんで」と言う男は、クネクネとしたしぐさでキュートさを演出し、格闘技ファンを唖然(あぜん)とさせた。だが、ゴングが鳴ると、強烈な連打を放って相手選手を追い込む。1万421人の観衆の中には、コスプレ姿で黄色い声援を送る人の姿も見られた。長島は「オタクの星」なのだ。 優勝が現実味を帯びる勢いだった。1回戦では昨年準優勝のHAYATOを2ラウンド36秒でKOした。1ラウンドに右パンチでダウンさせ、2ラウンドでは左フックと右ストレートで2度のダウンを奪って圧勝。右の目尻を切りながら、突進し続けた。 準決勝