【ソウル=加藤達也】韓国の大学に通う脱北者(28)がソウル市内で、親北朝鮮の女性国会議員、林秀卿(イム・スギョン)氏(43)から「脱北者は(北朝鮮を裏切った)変節者だ」などと罵倒されたと暴露し、林氏本人と所属の最大野党・民主統合党が謝罪、釈明に追われる事態となっている。 林氏は4月の総選挙で初当選したばかり。韓国メディアによると、脱北者の大学生は今月1日、ソウルの飲食店で了解を得た上で林氏を撮影。しかし同席の秘書らに写真の画像データを削除された。これを不満に思った学生が林氏に、「(首領の指示に反して)画像データを消すようなことがあれば北朝鮮ではすぐに銃殺ですよ」と冗談を言ったところ、林氏が激高。 「何も知らないのにいい気になるな。どこの馬の骨か分からない脱北者のガキが、大韓民国の国会議員に言いがかりをつけるのか」とののしったという。 林氏はさらに、北朝鮮人権問題の活動家で4月の総選挙で当選