文在寅大統領が日本政府に対する非難をエスカレートさせるなど、日韓関係が悪化の一途をたどっている。実際、ソウルにはどんな空気が流れているのか。NHK「国際報道2019」の池畑修平キャスターが現地からリポートする。 タクシー運転手との気まずい時間 8月初め、ソウルでタクシーに乗った。行き先を告げた私の韓国語の発音から日本人だと察したのであろう。運転手は、さりげなくラジオのチャンネルを変えた。 乗車したときに流れていたのは時事番組だったようで、識者とおぼしき男性が日本の輸出管理強化措置(韓国では一貫して「輸出規制」と呼ばれている)を厳しく批判しながら対応策を論じていた。新しいチャンネルからはクラシック音楽が流れてきた。 運転手の気遣いはありがたかったが、彼は何も話しかけてはこず、こちらも適当な話題が思い浮かばず、車内は気まずかった。 この出来事をソウル駐在の日本人ビジネスマンに話したら、このとこ
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