韓国国土海洋省は2日、同国の民間航空機が利用する衛星利用測位システム(GPS)に4月28日以降、大規模な障害が発生していると発表した。ニュース専門局YTNテレビは、政府関係者が「妨害電波が北朝鮮の開城の方から発信されたようだ」と述べたと報じた。 同省によると、障害が始まったのは28日午前6時15分ごろで、これまで仁川国際空港とソウルの金浦空港を発着する計約250の航空機が影響を受けた。航空機はGPSを補助的に利用しているため、運航そのものには支障は出ていないという。先月、北朝鮮が韓国に「革命武力の特別行動」を予告。韓国内では、GPS妨害やサイバーテロなどの可能性も指摘されている。政府機関の放送通信委員会が詳しい原因を調べている。 GPS障害は主に午前6時から午後11時にかけて発生しており、韓国中部の上空でも起きているという。(共同)