なぜ FBI なのか? プリズム事件は簡単に言うとアメリカ連邦捜査局(FBI)がアメリカ国家安全保障局(NSA)と協力し、複数の IT 企業の保有するログデータを収集していたという事件です。この事件の構造を理解するためには、アメリカの治安機関、情報機関の概要とその歴史を理解する必要がありますのでそれを簡単に解説します。 まず今回の事件の重要なポイントはアメリカ中央情報局(CIA)と NSA が仕組んだ諜報工作ではないという点です。一般にアメリカでは、諜報機関が自国民を対象としたスパイ活動を行うことは厳しく制限されています。この点公安調査庁が国内組織に対する諜報活動を行うことを許可されている我が国や、憲法擁護庁が国内組織に対する諜報活動を行うことが許可されているドイツなどとは大きな違いがあると言えるでしょう。 アメリカは個人の自由を極度に重視する国であったという歴史があります。ゆえに個人の自
オンラインゲームやチャットサイトでマナーの悪い人のアクセスを遮断すると、時に「粘着」してさらなるイヤガラセをしてくることもあります。アメリカでは、ニセの通報によって相手の家に警察の特殊部隊を送り込むという「スワッティング(SWATing)」が問題になっているそうです。 アメリカ西部、ワシントン州のキングストンに住む16歳のジェイコブ・ノイマン君はある日、自分の家の庭をライフルを構えた警察官が制圧しているのに気がつきました。 ジェイコブ君はゲーム「マインクラフト」のチャットの管理者。事件の数時間前、悪質な発言をしていたプレイヤーを締め出したところ「おまえんちにSWAT送り込むから!」という捨て台詞を残しいなくなりました。 もちろんジェイコブ君は本気にしなかったのですが、「男が自分の娘を射殺して立てこもっている」という通報を受けた警察はジェイコブ君の家に急行、外にいたジェイコブ君の父親を取り押
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く