兵庫県三田市の閑静な住宅街の一角にある山崎喜胤(よしたね)容疑者の自宅。長男を長年監禁していたとみられるプレハブは、道路に面した庭に堂々と建てられていた。周囲から丸見えだったプレハブ内で事件が起きたことに、周辺住民からは驚きの声が上がった。 兵庫県警によると、山崎容疑者らが大阪府内から三田市に転居したのは平成3年ごろ。長男の住民票だけは3年後に移されていたが経緯は不明という。近所の住民などによると、山崎容疑者には妻や長男のほか2人の子供がいたが、妻は今年1月に亡くなった。 プレハブは母屋と渡り廊下で直接つながる構造になっており、住民が長男の姿を目にすることはなかった。近所の無職女性(69)は「障害のある人が(山崎容疑者宅に)住んでいるという噂は聞いたことがあるが、実際に(長男を)見かけたことはなかった」と話した。