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組版に関するworks014のブックマーク (468)

  • I love software!: 日本語組版処理の要件 個別 アーカイブ

    AH Formatter V6 開発にまつわる裏話をひとつ紹介してみましょう。 W3Cに、Requirements for Japanese Text Layout(日語組版処理の要件)という技術文書があります。3月30日現在、第1版が公開されていましたが、4月3日に第2版が公開されました。 第1版では、スケジュールの都合から第4章が欠けた状態で公開されたわけですが、第2版でそれを補い、文書としての完成を見ることとなりました。 この文書は、実装仕様ではなく要求仕様に徹した文書で、もともと JIS X 4051 の英訳が存在しないなどの理由から、日語を解さない外国人にでも日語組版が理解できるようにすることを目指していましたが、日人にとってもよい内容となっています。 AH Formatter V6 の開発は、この文書の要求を実装することであったとも言えます。つまり、 ルビ 圏点 図版の

    works014
    works014 2012/03/31
     “「日本語組版処理の要件」は、書籍としても東京電機大学出版局から”
  • 1975年以降に出された15冊の組版規則書における行頭禁則の違い(追記あり) - もじのなまえ

    行頭禁則の範囲には、規則ごとの考え方の違いがよく現れる。手元にある1975年以降に出された15冊の組版規則書で、どのように行頭禁則の範囲を規定しているのか、すこし詳しく調べてみた。 行頭禁則の違いを表にしてみよう 以下に掲げるのは、「日語組版処理の要件(日語版)」(以下、要件)の文字クラスを基準として、1975年以降に出された組版規則書にある行頭禁則の対象と比較した表である。 「要件」を基準とした理由は、参照が比較的容易であり、また禁則の対象が最も多いからだ(見て分かるようにJIS X 4051より多い)。「要件」が定める文字クラスの内容については項目名の各カラムを、そして各書の規定内容についてはページ数の各カラムをクリックすれば確認いただける。 書名 刊年 編者・著者/版元 掲載ページ ⓐ句点類・読点類 ⓑ終り括弧類 ⓒハイフン類 ⓓ区切り約物 ⓔ中点類 ⓕ繰り返し記号 ⓖ長音記号

    1975年以降に出された15冊の組版規則書における行頭禁則の違い(追記あり) - もじのなまえ
  • 株式会社ギアプレス|組版について

  • 「シンポジウム電子書籍の組版を考える」の発表内容が公開 - もじのなまえ

    昨年8月に開催された文字の学校主催「シンポジウム 電子書籍の組版を考える」での発表全文が公開されています。 電子書籍の御利益というと、真っ先に浮かぶのがリフロー表示ですが、リフローしても見やすい画面表示(組版)を確保するには、まずそのための組版ルールが必要の筈です。来はこれほど衆知を集めるべきテーマはないと思うのですが、残念なことにこれを正面から取り上げたのは、この半年も前に開かれた上記のシンポジウムが希少例というのが現実です。 その貴重なシンポジウムの内容が、ようやく公開されました。 シンポジウム電子書籍の組版を考える じつは、このシンポジウムのレポート原稿をずっと書いているのですが、なかなか完成できずにいます。上記のページは、その原稿用に作成した音声起こしが元になっています(もちろん、発表者の皆さんがチェックを入れているので、そのままではありません)。 ここで示されている考察は、リフ

    「シンポジウム電子書籍の組版を考える」の発表内容が公開 - もじのなまえ
  • コンテンツとテクノロジーの対話:(1)Palmと猫

    小林さんの新シリーズ・コラム。画家にとって画材とキャンバスが重要であるように、においても実装技術は中身に大いに関わる。木版では、半丁(頁)あたり9行取り18字詰めが基となったが、このスタイルは活字印刷時代にも継承された一方で、新聞のように判型・文字組みが多様化していった。どうもそれは文章表現にも大いに影響を与えたようだ。漱石のは今日でもフォーマットのデモによく使われるが、スタイルの扱いは要注意。 (鎌田解題) コンテンツとテクノロジーの対話:(1)Palmと ―文字組みと文章スタイルの微妙な関係 だれにでも、何十年もの間読みかけては中断を繰り返しながら、どうしても読了できず、かといって投げ出すことの出来ないが一冊や二冊はあるに違いない。 ぼくにとって、夏目漱石の『我輩はである』は、その筆頭だった。2年余り前になってやっと読了した。 ぼくも、同世代の多くの人たちのご多分に漏れず

  • 未来の縦書き文字の表示はどうなるの? | 電子書籍、電子出版のCAS-UBブログ

    Webなどで日語の縦書きを表示できるようにしようという標準化プロジェクトが進んでいます。この標準化が進みますとパソコンやスマホを初めとして様々な場所で日語を縦書きで表示できるようになるでしょう。大賛成・歓迎です。 これに関連して、いま、関係者の間で熱い議論になっているのは、プレーン・テキストを縦書きでどう表示するか、ということです。 プレーン・テキストとはなんでしょうか?現在、多くの方がWebのページや電子メールなどで横書きの文字を読んでいますが、Webページでは文字に大きさやフォントの種類などの様々な指定がなされています。一方、これに対して電子メールを読むときは飾りのない文字を読んでいます。この飾りのない文字をプレーン・テキストと言います。 このプレーン・テキストを縦書きでどのように表示するか、というのは簡単な問題ではありません。さらに、日の文字だけではなくて、世界中の文字を考慮し

  • 平均字面とは何か - 帰ってきた💫Unicode刑事〔デカ〕リターンズ

    InDesignでは「文字揃え」と「グリッド揃え」で、平均字面に揃えるオプションが用意されている。この平均字面(ICF:Ideographic Character Face)は、OpenTypeフォントのBASEテーブルで、icfb(ICFのbottom)とicft(ICFのtop)の値として定義されている。下図、赤枠が平均字面。ideoは仮想ボディ(グレー枠)、romnは欧文ベースライン(青線)の位置。 平均字面はフォントによって違う。下図の数値は、小塚ゴシックの各ウエイトの平均字面を、仮想ボディに対する割合(長さ比)で表したもの。 平均字面が大きいフォント(小塚ゴシックH)と小さいフォント(モリサワのMB1)では、かなり差がある(下図)。 「文字揃え:平均字面の下/左」を使うと、同じフォントでサイズの異なる漢字や仮名を、きれいに揃えることができる(下図)。 その一方で、サイズが等しくフ

    平均字面とは何か - 帰ってきた💫Unicode刑事〔デカ〕リターンズ
    works014
    works014 2011/12/22
    _さすがー、私が勝手に懸念していたことはちゃんとフォロー記事となっている…
  • サルでもわかるグリッド揃え - 帰ってきた💫Unicode刑事〔デカ〕リターンズ

    前回に続き、InDesignの「文字揃え」と「行送りの基準位置」と「グリッド揃え」の関係について。今回は、段落パネルメニューの「グリッド揃え」を導入する。が、フレームグリッドは使わず、プレーンテキストフレームのままで、カスタムベースライングリッドを使うこととする。理由は、(作業効率的にはフレームグリッドを使ったほうがスムーズかもしれないが)ベースライングリッドのほうがロジックがプリミティブだからだ。 下図はプレーンテキストフレームにおける「グリッド揃え」のイメージ。オレンジ色の線がベースライングリッド(以下単に「グリッド」と呼ぶ)。行中で最も大きい文字の基準点(「グリッド揃え」で指定した位置)が、グリッド上にくる。 下図は、前回取り上げた「文字のサイズがときどき大きくなる行送り一定の箱組み」の例(いちばん左が目指す組み)。「文字揃え:平均字面の下/左」を使いたい場合、「行送りの基準位置」に

    サルでもわかるグリッド揃え - 帰ってきた💫Unicode刑事〔デカ〕リターンズ
    works014
    works014 2011/12/21
    _“「文字揃え:平均字面の下/左」を使いたい場合、「行送りの基準位置」には「平均字面の下/左」がないので、グリッドを使わない限り、ベースとなる文字の行送りが一定にならない”
  • サルでもわかる行送りの基準位置 - 帰ってきた💫Unicode刑事〔デカ〕リターンズ

    InDesignの「文字揃え」と「行送りの基準位置」と「グリッド揃え」の関係とかについては、たまに必要があって調べると*1、そのときはいくらかわかった気になるのだけれど、3日後くらいには、またすっかり忘れている。そんなわけで、今後の自分のために、「これだけ読めば一応わかる」という程度のことをメモしておこうと思う。 まず、文字パネルメニューの「文字揃え」。これは、1行の中に異なるサイズの文字が混在するときの、文字の位置の基準を指定するものだ。単独で見るぶんには、特に複雑ではない。下図は、仮想ボディを示すブロック要素(█)、ラテン文字の「T」、漢字の「十」を、サイズを変えて並べたもの。ブルーの線が文字揃えの基準。 文字の下のラインを揃えたい場合、主に仮名や漢字からなる文章を組むなら、「文字揃え」は「平均字面の下/左」としておくのがベストだろう。 次に、段落パネルメニューの「行送りの基準位置」。

    サルでもわかる行送りの基準位置 - 帰ってきた💫Unicode刑事〔デカ〕リターンズ
    works014
    works014 2011/12/20
    _NAOIさんらしいアプローチ…続編にも期待!
  • DTP・写植 覚え書き(2)

    (1)タイトル文字の詰め方、組み方 「日林業はよみがえる」の場合 私自身の最近の仕事から、いくつか例を挙げて、私がどのような事を考えて書籍のタイトル文字を微調整しているかを、解説したいと思います。 もちろん、ここに挙げた例はあくまで「私の場合」(さらには、その書籍のデザインの場合)であり、そのように組む事を推奨しているわけではありません。また、私はタイポグラフィ、デザインの正式な教育を受けたわけではありませんので、参考にはならないかも知れません。ただ、写植オペレーターとしての20年ほどのキャリアの中で、様々な方々に指導、ご教示されたノウハウがあります。それを、いくつか説明したいと思います。 最初は「日林業はよみがえる」。タイトルを見てもわかるとおり、林業を扱った経済書です。編集者からの依頼は、「広く環境問題に関心のある読者にも手にとってもらいたい」という事でした。いくつかのラフ案の検討

    works014
    works014 2011/12/14
    _記事が追加されている
  • 『「強い禁則」は主流か?』への回答と、その反論[追記あり] - もじのなまえ

    先日公開したエントリ『「強い禁則」は主流か?――『日語組版処理の要件』へのフィードバック』を W3C Japanese Layout Task Force に送ったところ、メンバーである小林敏さんから以下のような回答をいただきました。なお、回答は11月21日付です。 小書きの仮名と音引きの行頭禁則文字からの削除を求めていますが,結論は,特に変更の必要はないだろう,というのが私の考えです. また,小形さんは“複数の禁則処理のモードを規定する方法も考えられるが、その場合はデフォルトを「弱い禁則」とすべきだろう。”と述べています.しかし,このことに関連していうと,附属書Cでは,複数の処理法があることを説明しており,また,小書きの仮名と音引きの行頭禁則文字から外す方法をデフォルトとしています. そして,基的には,JIS X 4051の記載を尊重して,この要項は書かれています.JIS X 405

    『「強い禁則」は主流か?』への回答と、その反論[追記あり] - もじのなまえ
  • Webを出版環境に変えた活字組版:DD研参加記(2)

    Webはメディアとビジネスの風景を一変させてきたのだが、その力がにまで届くのは一番遅れ、日ではまだ完全に実現していない。それは活字組版が十分に出来なかったためだ。しかし2011年、最後のミッシングリンクとも言うべき日語組版仕様を含んだEPUB3によって、ボーダーレスなWebの出版環境は完成した。DD研での議論をご紹介する前に、組版を通してコンピュータと出版との歴史的関係をまとめてみたくなった。 出版における組版の意味 SigDDは1996年に発足したが、ちょうど「電子化文書」が普通になってきた頃で、構造や表現、意味、機能、作用、プロセス、連携など、多様な側面を総合的に議論すべき時期に来ていた頃だったと思う。筆者は1988~94年ごろまで『企業電子出版ビジネスレポート』というニューズレターを出していたが、上述したテーマはまだアカデミックなものと見られていた。企業が関心を持ったのは、もっ

  • 「強い禁則」は主流か?——『日本語組版処理の要件』へのフィードバック(追記あり) - もじのなまえ

    概要 『日語組版処理の要件』(以下、『要件』と略)では、3.1.7 行頭禁則において、その対象として小書きの仮名と長音記号を含めている。しかし、ある公立図書館に架蔵する近代小説を抽出調査したところ、そうした強い禁則を採用した書籍はごく少数に止まることが分かった。『要件』のこの部分は日語組版の実態に即しておらず、改めた方がよいと考える。 『日語組版処理の要件』における行頭禁則の規定 公的な性格が強い『要件』 『要件』は日語組版の概説文書である。ウェブの標準化団体W3Cの技術ノートとして公開されており、英語のものが正式版で日語版は単なる翻訳という位置づけだ(ただし、筆者の英語能力ゆえに稿では日語版を対象とさせていただく)。 日には以前から組版規格としてJIS X 4051:2004『日語文書の組版方法』があったが、これは総ページが200をこえる膨大な文書であり、日語を話さな

    「強い禁則」は主流か?——『日本語組版処理の要件』へのフィードバック(追記あり) - もじのなまえ
  • 【DTPの勉強会 第5回】開催のお知らせ - DTPの勉強会(東京)

    東京で開催している『DTPの勉強会(東京)』の告知用ブログです。開催告知やお知らせはブログを通じて案内いたします。 DTPの勉強会 第5回を2011年11月26日(土)に開催します。 今回はDTP Boosterさんのご好意により、7月20日に開催されたDTP Booster 030の内容に加え、惜しくも時間切れとなって省略した内容を含めた回となります。 ■開催概要 日時:平成23年11月26日(土)13時30分~18時30分(予定/13時より受付開始) 場所:エッサム神田ホール 3階大会議室 受講料:3,000円(当日支払。希望者には領収書を発行します) 定員:60名(先着順・要事前申込) ■内容 「InDesignによる欧文組版のための基操作」 [スピーカー/聞き手] コントヨコさん(スピーカー) RRRさん(聞き手) [内容]InDesign 日語版では、「日語用機能」と「欧

  • サーチナの字下げ - しろもじメモランダム

    中国のニュースや情報を日語で発信している、サーチナというポータルサイトがある。で、このサイト、下の画像でわかるように段落の先頭行が2字下げになっている。 段落の先頭行を字下げする場合、日では普通1字分だけ下げるが、中国では2字下げる組み方が一般的。書籍だとこんな感じになっている。 サーチナの創業者・端木正和氏は中国人だが、現在サーチナの記事は日人の記者が書いているようなので、文章の表現も句読法も日語として全く違和感がない。ページのデザインも日のニュースサイトそのものといった感じなので、日生まれの中国関連ポータルサイトと言われれば信じてしまう人も多いだろう。 そんな中で、こんなちっぽけな空白にサーチナのルーツが顔を覗かせているなんて、なかなかおもしろい

    サーチナの字下げ - しろもじメモランダム
  • VIPにおけるSS内の空行と携帯電話 - しろもじメモランダム

    文章による創作の1ジャンルに、SS*1と呼ばれるものがある。SSはさまざまな場所で発表されており、その形式も多様だが、2chのVIPでは現在以下のような形式が主流になっている。 例文は “櫻子「向日葵! 勝負だ勝負だ勝負しろー!」” の>>52から採った。 櫻子「ほら、今年ってずっと寒かったじゃん? だからさー」 向日葵「だからって……この季節にコタツとか、見てるだけで暑くなりますわ……」 櫻子「うん、だから今年の夏はわざわざ向日葵んちに通ってたの」 向日葵「やたら私の部屋に入り浸ってたのはそういう理由でしたの!?」 櫻子「うむ!」エヘン 向日葵「な、なんという不精者……こんなことならもう少しマメに様子を見に来るべきでしたわ……」 櫻子「そーだそーだ。櫻子ちゃんのカントクふゆきとどきだぞー向日葵ー」 向日葵「」イラッ すなわち、台詞をベースにした 人物名「発言内容」(擬音語/擬態語) 〈空

    VIPにおけるSS内の空行と携帯電話 - しろもじメモランダム
    works014
    works014 2011/09/27
    _面白い推論
  • 日本語組版とつきあう - JAGAT

    1)組版を見る目を鍛えよう (2011.9.10) 2)文字サイズの単位はポイントか級か (2011.10.10) 3)原則と応用(2011.11.10) 4)基版面の設定と文字の配置(2011.12.10) 5)縦組に挿入する欧字の向き(2011.12.27) 6)欧文用文字の字幅(2012.1.10) 7)小書きの仮名(2012.2.10) 8)JIS X 4051(日語文書の組版方法)(2012.3.10) 9)二分ダーシ(2012.4.10) 10)中点(2012.5.10) 11)パーレン、ブラケット(括弧類1)(2012.6.10) 12)ダブルミニュート、ダブル引用符(括弧類2)(2012.7.10) 13)クォーテーションマーク(括弧類3)(2012.8.10) 14)ルビの配置法と自動処理 (ルビ1)(2012.9.10) 15)モノルビ・グループルビ・熟語ルビ(ルビ

    works014
    works014 2011/09/22
    …こちらが目次になっていくのかな…
  • 組版を見る目を鍛えよう - JAGAT

    編集者および編集者教育、日語組版の標準化活動に関わってきた立場から、日語組版について記すことにしよう。 はじめに 組版については、これまで組版の発注や設計をするという編集者の立場からつきあってきた。経験した組版方式は、活字組版が長いが、1990年ころからDTPにもつきあいはじめたので、DTPとのつきあいも短いとは言えなくなった。 編集者教育として、書籍の編集・製作・校正などの教育カリキュラムや教科書・教材の開発、さらに、実際に学生を指導することも行ってきた。一方、日語組版の標準化活動にも参加してきた。 こうした立場から日語組版について、私が考えていることについて記すことにしよう。 や雑誌を知る どんな立場から日語組版を学ぶにしても、その対象となるや雑誌、その他の印刷物をよく知ることが大切である。ずいぶん昔になるが、ある先輩の編集者から、“編集者は趣味読書だなんていうものでは

    works014
    works014 2011/09/16
    _エディタースクールの小林敏さんの連載…1回目
  • 株式会社ビー・エヌ・エヌ新社

    修正前 機能で作ったページガイドも、レイアウト〜連動しません。 修正後 機能で作ったページガイドや手動で設定したガイドも、レイアウトグリッドの変更に連動して動きます。

    works014
    works014 2011/09/15
    _『組む。 - InDesignでつくる、美しい文字組版』 第一刷増刷に伴う修正一覧
  • 明治二十三年の半角カタカナ - 日本語練習虫

    遭遇した際に一瞬我が目を疑ったんだども、明治二十三年八月十六日付の官報第二一四〇号、二〇二頁の「全国気象摘要」の項をよく見ると: 第一行末尾「福岡ニ七百五十六」や、第四行中程「温度十九度)ニ至ル間ハ」の「ニ」が、「半角カタカナ《ニ》」になっている。 もっとよく見ると漢数字の「二」であるようにも見えるけれど、第六行後半「根室ニ二十一度ナリ」の「ニ二」と見比べると、やはりカタカナの「ニ」なのだろう。 この頃の官報は、二段組のひとつの段を、六号活字なら一行=ベタ組四十六文字、五号活字なら一行=ベタ組三十四文字+クワタ(四分の一文字)で組んでいる。 五号活字の文に必ず必要となるクワタについては、意味の区切りなどタイポグラフィ的な要請にはほとんど無頓着な状態で組んでいることが見える。 六号活字の文については、句読点や括弧で処理しきれなかった行長を、どういうわけか「半角カタカナ《ニ》」によって調整

    明治二十三年の半角カタカナ - 日本語練習虫
    works014
    works014 2011/08/23
    _行長調節用の半角カタカナ「ニ」