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ブックマーク / gordias.hatenadiary.org (3)

  • ならば、誰に倫理を問えるのか? - G★RDIAS

    ユダヤ人差別/排除の問題は、ヨーロッパに置いて長い歴史を持つ根深い問題ではあるが、やはりナチスによる「最終解決」(ユダヤ人絶滅作戦)は大きな意味を持つ。それまで、同化することにより非ユダヤ的に暮らそうとしてきたユダヤ人は、その限界を知り、(いかなる同化もナチスの前では無力だった)、反ユダヤ主義へ抵抗してきたユダヤ人は、ますますユダヤ人のための国家の必要性を痛感する。そして1948年に悲願とも言えるイスラエルを建国する。もちろん、イスラエルへの移住はそれ以前から行われてきたのだし、宗主国だったイギリスとの兼ね合いなど、様々な政治的要因はあったものの、ナチスによる虐殺の存在は決定的なきっかけとなった。 その後、イスラエルがどのような政治状況にあるのかは、私たちのよく知るところである。パレスチナの人びとは強奪され、殺され、一部の人びとは自爆テロに身を委ねようとする。極限状況のおかれたユダヤ人が、

    ならば、誰に倫理を問えるのか? - G★RDIAS
    yomimonoya
    yomimonoya 2010/10/03
    「倫理は、「さあ、今から倫理を遂行するぞ」と思って取り組むものではない。渦中の人間が倫理であるかどうかもわからない中、掴むものこそが倫理である」
  • 救命ボート問題と姥捨山問題 - G★RDIAS

    エントリ「マーティン・コーエン『倫理問題101問』」のコメント欄で、kanjinaiさんが次のように書かれている。 こので例示されている「救命ボート」問題と、私が提案した「姥捨山問題」は、決定的に異なっています。救命ボートでは、一人を乗せると全員が沈んでしまいますが、姥捨山問題では、一人を乗せても沈みません。ただ生きる状況が苦しくなるだけです。 その通りだと思う。むしろ私がこのを小出しにしながらその行間に含めた意味というのは、「救命ボート問題になる状況というのは、現実にはほとんどないだろう」ということだ。たとえば、(それぞれに悪名高い)「自立支援法」が施行されても、施行された翌日に障害者が全員死ぬとか、ホームレスが全員死ぬとかいうことではない。むしろ、事態は姥捨山問題に近いはずだ。私の前エントリでは、「極限の状態というのは当はそうあるわけではないのに、それを「ジレンマ」と称して、考え

    救命ボート問題と姥捨山問題 - G★RDIAS
    yomimonoya
    yomimonoya 2010/10/03
    リアリズムとは、現実のどうしようもなさの追認や正当化ではない、ということ。「その前提を疑う」ことなくして社会の「今」はなかった。
  • 植物と帝国を中絶で結ぶ - G★RDIAS

    植物と帝国―抹殺された中絶薬とジェンダー 作者: ロンダシービンガー,Londa Schiebinger,小川眞里子,弓削尚子出版社/メーカー: 工作舎発売日: 2007/05/01メディア: 単行購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (22件) を見る ロンダ・シービンガーの新著『植物と帝国』を読み始めている。大航海時代、カリブの女性たちは、オウコチョウという植物を中絶薬として使っていた。ヨーロッパ人をその植物を持ち帰り、植物園で盛んに育てながら、それが「中絶薬」として使えるという知識だけは広まらなかった(広めなかった)。 ここに働いていたジェンダー・ポリティクスを科学史的に解明するのがこののテーマだ。シービンガーが引用している、1598年のイギリスの内科医アンドルー・ボードの言葉も意味深である。 [中絶をひきおこすという]多くの薬の処方、あるいは・・・・極度に便通を

    植物と帝国を中絶で結ぶ - G★RDIAS
    yomimonoya
    yomimonoya 2010/09/04
    このエントリで興味持って読んだ。あとでどこかで何か書くかも。
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