<< 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2008年05月13日 (火)視点・論点 「世話人のいる暮らし」 福祉ジャーナリスト 村田幸子 判断能力が不十分となった高齢者や障害者を支える成年後見制度は2000年に導入され、現在12万人ほどの利用があります。これはドイツの「成年者世話法」にならって創られました。世話法は、日本より8年早く、1992年にスタートしたということもありますが、利用者はすでに120万人です。人口8200万人のドイツで、なぜこんなにも多くの人が世話法に支えられて暮らしているのか、その現状を先日、ドイツのベルリンとミュンヘンに取材しました。 判断能力が衰えた人たちを支える人を、日本では後見人と言いますが、ドイツでは「世話人」といい23万人が活躍している。世話人の仕事は、判断能力が不十分となった人の経済的な基盤を確立し、その人の暮らし向きを整えることです。つまり