私は滋賀県で開業している一医師である。 平成19年より「三方よし研究会」を主宰している。この研究会は看護師、薬剤師、リハビリ技師、歯科医師、医師などの多職種で構成されている。発足当初は「東近江地域医療連携ネットワーク研究会」と呼ばれ、多職種が連携を図り、脳卒中患者が、あらかじめ指定された急性期、回復期、維持期の病院や施設を、納得してもらった上で移ることにより、能率良く地域の医療資源を利用することが検討されていた。いわゆる脳卒中連携パス研究会である。そこでは患者も病院もウィン、ウィンの関係が語られた。しかし医療に勝った、負けたはそぐわない。むしろ、地元近江商人の家訓である「売り手よし、買い手よし、世間によし」の「三方よし」にならい、「患者よし、機関よし、地域よし」をモットーに顔の見える関係づくりをめざした地域連携の研究会として「三方よし研究会」と名付けられた。 やがて月一回の研究会を重ねるう
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