私たち葬儀屋さんは、余命宣告された方々の辿られた人生を垣間見る機会があります。 或いは病名の告知や余命の宣告を受けずとも、ご自身に残された時間はそう長くないことを感じ取られた方の辿られた歩みを。 場合によっては 亡くなられる前のご本人と直接お会いして、お話を伺うこともあります。 ♢ 私たちは人生には限りがあると知りつつ、それが「すぐそこにある」こととはなかなか自覚しません。 その日その時はいつなのか分からない。 でもその日は、あくまでも遠い先のお話。 そういう前提で私たちは日々を過ごします。 だから私たちは自分の人生を設計するし、未来を夢見ます。 しかしある日突然 何らかのきっかけによって自らの病を知り、自らに与えられた具体的な時間の長さを知らされる。 これは誰にでも起こり得ることです。 そしてそれはもしかすると明日、なのかもしれない。 ♢ 私の知る限り ご自身に残された具体的な時間の長さ