現状、日銀は「とりあえず」とはいえ責務を果たし、政府もここにきて「大型の補正をするかも」ということで、市場は若干の期待感もあり、日経平均も10000円を超える水準になりました。とはいえ、財政赤字をこれ以上増やすわけにはいかない状態にあり、期待の「埋蔵金」も言うばかりで出てこないことから「さらに景気が下振れする」という可能性は十分に残っていると考えた方が良いと思われます。 このような中、何をどうすれば経済が良くなるのかは難しいところです。補正規模が多額になれば、年末と言うことで「助かった」という人々も多いとは思いますが、景気回復と言う意味では「一過性」に過ぎないと思われます。 では「どうするか?」なのですが、小手先やテクニカル的な政策に走るのではなく、やはりここは「国家戦略」を明確に打ち出し、それに向けてのイニシアティブを政府がやっていくしかないと思います。特に、現在のような「カオス」の状態