世界各地を旅し、行く先々でスケッチを繰り返してきた父。 晩年は、母とともに本当に多くの場所に出かけたようです。 几帳面につけられた旅の記録によれば、訪れた国の数、およそ七十カ国。 終生、旅と絵と写真を愛した人でした。 実家を片付けたときに、亡父の遺作が沢山出て参りました。 家族みんなで行った場所。 私が仕事で出かけて心に残った風景。 今、私が行きたいと思っているところ。 そんな風景が、父自身の筆で描かれていました。 とりあえず、沢山ある中から、その一部を紹介させていただきます。 観てくださる方がいれば、きっと故人も喜ぶものと思います。 ところで、私はこれらの絵を、気に入ってくださった方々に、ぜひお分けしたいと思っておりました。 ところが、実家から自宅に送った沢山の作品を見た家内には、「お分けするのは、いいアイデアだけど、どうしても、うちに遺しておきたいものもあるからね」と釘をさされてしまい
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