世界一の自動車大国、中国。続々と買収を 仕掛けてきており、その狙いを徹底研究 13億人ともいわれる巨大マーケットを背景に世界経済を席捲する中国。日本の自動車産業に対しても中国企業の勢いがじわじわと及び始めている。 今年4月1日付で老舗金型メーカーのオギハラ(本社・群馬県大田市)の館林工場が中国の新興自動車メーカーのBYDに買収された。車体の外板プレス金型などを生産している工場だ。金型の設計データは知的資産の固まりであり、もの作りのノウハウの根幹を形成している。 今後はこうしたノウハウがいとも簡単にBYDに渡り、技術力を高め、日本企業を脅かす存在になるだろう。 BYDは携帯電話の電池メーカーとして創業したベンチャー企業。7年前に自動車事業に新規参入したばかりだが、トヨタ自動車の「カローラ」などのコピー車「F3」が2009年にはモデル別では中国市場で1位となり、急成長している。 今はコピーメ