fj197099 @fj197099 1907年1月1日、英外務省のエア・クロウ卿は有名な覚書を提出して台頭するドイツに対して英国は宥和すべきではないと説いた。日本での知名度が高いとは思えないが、凡そ100年前のこの文書は中国の台頭に直面する米国の外交政策を考慮する上で参考になると、米国の外交界では非常に有名である。 fj197099 @fj197099 当時の時代背景を概観すると、ビスマルク以後のドイツは皇帝ヴィルヘルム二世の「世界政策」の下に大規模な軍艦建造を開始しており、英国の海軍力に急速にキャッチアップしつつあった。そこで英国としては、ドイツの挑戦を受けてこれと抗争するか、それとも宥和するかの選択を迫られた訳だ。