誇大型のナルシシストは批判されても落ち込まず、平然と他人に責任を転嫁しがちだ(写真はイメージ) skyNext-iStock <人間関係を破壊し、社会に危険をもたらしかねない自己愛者だが、強く生きるにはいいのかもしれない...> ナルシシスト(自己愛者) はその性格上、精神的な回復力が強く、鬱病になる可能性が低い── 。最近の心理学の研究で分かったことだ。 ナルシズムはマキャべリズム(目的のためなら手段を選ばない傾向)やサイコパシー(反社会的な人格障害)と並んで「人格のダークな3大特性」の1つとされ、さらに誇大型と過敏型に分類されている。 誇大型のナルシシストは謙虚さや慎み深さを欠き、自分を誇示したがり、支配欲が強い。対して過敏型のナルシシストは否定的評価に過敏で承認欲求が強く、他者から特別な扱いを求める。 今回の研究では軽度のナルシズムの持ち主はそうでない人よりも「精神的に強い」という主
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ある乳牛の生涯 チーズ、ヨーグルト、牛乳――それらの原料を作っている乳牛たちの生涯を知っているだろうか。 ある農場にいた乳牛のアカネ(仮称)が今年死亡したので、その生涯を紹介したい。 アカネは10年前に生まれ、2ヵ月後に、殺されるまで過ごすことになる酪農場に売られてきた。 その農場で彼女は短いロープで拘束された。硬いコンクリートに薄い不潔なマットが敷いてある床の上で、長い時間ただ立ち尽くし、同じ場所に寝そべり、何度も寝返りをうち、また立つ、ということをずっと繰り返す。 後ろに下がるとそこには糞尿を流す側溝があり、足を取られる。前には木の棒があって餌を食べるために頭を出すのがやっと。横にも木の棒があって、隣の牛が居て、ほとんど身動きは取れない。 彼女の足は、硬い床の上で次第に摩耗し、関節部分の毛が禿げ、切り傷ができ、血が出て、肉が見えるようになった。 そこを時折カラスが突く。傷口に糞が入り、
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