都内のとあるファミリーマート。店内を歩くと、緑色のパッケージに入れられた豆腐や納豆、こんにゃくが目に飛び込んでくる。 同社のプライベートブランド(PB)商品である「お母さん食堂」では、豆腐などの賞味期限が短い素材系の食品が緑色のパッケージで、ビーフシチューやハンバーグなど調理済みの料理はえんじ色のパッケージで展開されている。 豆腐などのPB商品は以前から店頭に並べられていたが、ここまでの存在感はなかった。この店舗では9月に入り、うどんやサンドイッチなどを減らし、緑色の「お母さん食堂」の陳列を増やしている。 冷凍食品と総菜に商機 新型コロナウイルスの感染拡大後、コンビニ各社は商品戦略や売り場の変革を加速させている。 セブン-イレブン・ジャパンの高橋広隆商品本部長は、「コロナ前の感覚を(感染が拡大した3月ごろから)2、3カ月経つうちに捨てた。芽が出ている分野には集中的に水をやって、すぐに花を咲