国連の安全保障理事会は理事国が持ち回りで議長を務める。4月の議長はロシアのラブロフ外務大臣だがグテーレス国連事務総長に批判されるなど異例の開幕となった。ラブロフ氏は依然西側に対する被害者意識をフルスロットルの発言を続けており、ウクライナ情勢に加えてスーダン情勢も抱えることになった国連の機能不全ぶりがよくわかる構図が作られている。 冒頭、グテーレス事務局長は「ロシアのウクライナ侵攻はウクライナに大規模な苦しみと荒廃をもたらしている」と名指しでロシアを批判した。総会と国際社会の意思を代表したものである。 これに対しラブロフ外相は「西側の少数者が全人類を代表して発言するは許されない」と応じた。長年ヨーロッパの辺境として疎外感を持ってきたロシアの被害者意識を代表している。 プーチン体制のロシアは周辺にプーチン大統領の意のままになる独裁者を置き体制を固めようとしてきた。 東ドイツでの市民蜂起をトラウ